ジベレリン酸は、葉や貯蔵器官の抑制作用を低下させ、植物と成長の相関を変化させる可能性があると考えられる。 これまでの研究により、Bryophyllum, B. crenatum, B. verticillatum, B. daigremontanumの種は長日・短日のいずれの条件下でも継続的に飼育すると開花しないことが明らかになっている1-3。 一方,節間が短く,葉が丸い無柄の短日植物は,13時間以上の長日に20日間,さらに10日間短日にさらさなければ開花しない。 そのため、これらの植物は長短日植物と呼ばれている4。 この長日植物はジベレリン酸で処理しても開花させることができなかった。 BünsowとHarderは、菌体5と未熟な豆の種子から得たジベレリンで処理することにより、短日条件下で栽培した長日植物の伸長と開花を誘導することができた6。 また、短日条件下で12年間ロゼット状に維持したBryophyllum crenatumをジベレリン酸で処理したところ、同様の結果が得られている。 しかし、この短日植物体をジベレリン酸で処理した後、連続照明や長日条件に曝すと、花被片は強く伸長し、長い節間と新しい楕円形の葉柄を形成したが、花被片は形成されなかった。 このように、ジベレリン酸は長日要求性を代替することができるが、短日による極めて特異的な開花誘導効果を代替することはできない。 1949年の春、9時間の日長条件で栽培された数百株のうち2株で、ごくまれにロゼット植物の上葉の1つの腋に1つの花が咲いただけであった
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