CASE REPORT

DOI:10.を参照。23736/S0391-1772.17.01918-5

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language: English

妄想型統合失調症患者におけるニヒリズム妄想(Cotard Type I)

Carmela SARACENO 1, Aron EMMI 2 ✉

1 Unit of Psychiatric Diagnosis and Care, Vittorio Emanuele II Hospital, Catania, Italy; 2 イタリア、カターニア大学教育科学部

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ニヒリズム妄想(délires de négation)とは、自分が死んだ、腐った、消滅した、自分の内臓を失った、あるいは人間として完全に存在しないという妄想を特徴としてもつ特定の精神病理的実体である。 世界は破滅的で、今にも崩壊しそうであるか、あるいはまったく存在しないかのように認識されることもある。 ヤスパース(1959)によれば、「メランコリアにおける虚無的妄想は、私たちにその原型を与えてくれる。 世界はもう存在しないし、患者自身も存在しない。彼はただ生きているように見え、永遠にこのように生きなければならない。 彼は感情を持たず、何も気にかけない」。 1 顕著な虚無妄想と不老不死の観念を持つ統合失調症患者に対して、当院の精神科病棟で非自発的治療中にハロペリドール15mg、プロマジン10mg、バルプロ酸1500mg、ジアゼパム20mgで治療に成功した臨床事例を報告する。

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