目的: 膣口後壁に瘢痕を有し、陰唇肥大を有する患者に対して膣口引き締め形成術を施行した際に、陰唇マイナスフラップ移植により膣口後壁の創を修復する手術方法とその成績について検討すること。

Methods: 2007年5月から2008年5月にかけて、膣口後壁の瘢痕と陰唇マイナス肥大を併発した産後の膣緩和症患者10名を治療対象とした。 患者は28-40歳で、陰唇の幅は3-5cmであった。 そのうち6名は性交痛を有していた。 膣の引き締め手術が行われ、肥大した陰唇はそれぞれ前方撫で陰唇フラップ(4cm×1cm-5cm×1cm)と後方撫で陰唇フラップ(3cm×2cm-4cm×3cm)に作成された。 瘢痕切除による傷を修復するため後鞍部陰唇マイナスフラップを90度内側に移動し、前鞍部陰唇マイナスフラップをその場で縫合し、新しい陰唇を形成した。

結果を報告する。 後胸骨陰唇フラップ遠位端周囲1cmの表皮が剥離し、過マンガン酸カリウム溶液(1:5000)で腰湯をして2週間後に回復した3例を除き、すべての後胸骨陰唇フラップは生存していた。 前・鞍部マイナスフラップはすべて生存し、すべての切開部は第一選択により治癒した。 2-8ヶ月の経過観察期間中、患者は全員、外陰部の形状に満足し、膣口の弾力性も良好で、膣口の圧痛もなかった。 移植した陰唇片の触感や痛みなどの感覚は、正常な陰唇片と同様であった。 術後、性交痛は消失し、7例は性生活が大幅に改善され、3例は性生活に大きな改善が見られなかった。

結論 膣口瘢痕に起因する性交痛の改善には、陰唇フラップを膣口に移植することが有効である。

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